未来予測について学ぶ!~【2022-これから10年、活躍できる人の条件】書評

『2022-これから10年、活躍できる人の条件』

本書は、日本人のための本である。悪いが、英語、中国語、韓国語には翻訳させない。なぜなら世界中の人々が、日本人に嫉妬してしまうからである。

今回、未来予測を学ぶという目的で、本書を読みました。

 

未来予測といっても、予言といったオカルトチックなものではなく、歴史や時代の流れを分析して、どのような事が起こり得るかを予測する、というもの。

 

例えば、商品ライフサイクルのグラフを活用して、いつその商品が衰退期を迎えることになるのか、という事をある程度予測できるように、これからの時代で起こることも、ある程度予測することは可能。

 

本書に書いてあることが、実際に起こるか、起きないかが重要なのではなく、なぜそのようなことが起こり得るのか、という結論に至った理由を知ることが、本書を読む中で一番重要なことだと感じています。

 

それでは、本書を読んで、印象に残った部分を書いていきます。

日本の経済は、まだまだ悪くなる

2020年以降、若手人口は減るばかりで、日本経済は悪化していく。
今だった不況じゃないかと思われるかもしれませんが、実は今はまだマシなのかもしれません。

 

なぜなら、一生のうち、最も消費する年代が、40代後半。すると、少なくともあと5年ほどは団塊の世代が消費をけん引していく。
しかし、その後は人口はどんどん減っていく。

 

若手人口が減るばかりなので、消費をする世代も少なくなり、結果、今よりも経済が悪化していく可能性が高い。

人口減社会だからこそ、起こるイノベーション

日本の若手人口は、最盛期に比べるとどんどん少なくはなっています。
しかし、スウェーデンやデンマークといった国の総人口よりも、日本人の子供のほうが多い。

 

ということは、実際は日本は若い国であるともいえる。

 

さらに、今まではイノベーションが起きるのは、新技術に飛びつく若手市場があるかであったが、これから先進国が一斉に高齢化社会に突入していけば、若手市場から高齢者市場へ移る。

 

ならば、現在高齢化社会へと一足先に踏み入れている日本は強い。
健康、医療、介護、これらの分野での市場が急速に成長してく。
そうなれば、日本は高齢者向けの市場で、圧倒的に素晴らしい商品やサービスを提供できるようになる。

 

日本は落ちる一方というのは、その実、悲観的シナリオに過ぎない。

会社の未来をはばむ、3つの壁

①会社では社員が育たない

事業ライフサイクルが短くなってきている今日、社員が育つ前に事業が年を取ってしまう。

ライフサイクルの短い事業が主流になれば、どんどん事業をシステム化していき、結果、人が育つ必要のない仕組みがつくられる。

②会社では、無から有を生み出す経験が積めない

ライフサイクルが短くなると、大企業にいるビジネスパーソンは、事業立ち上げの経験が積みにくくなる。なぜなら、大企業はライフサイクルの長い事業を優先するから。

その結果として、社内から出る企画書に対し、ダメ出しをし続ける文化になる。

③一部の仕事をしている社員が抜けると、会社には何も残らない

いまや、会社に属していなければ、出来ないことが無くなってきている。
よって、事業立ち上げ経験を通して、会社の頭として活躍できるようになった社員は、いつでもフリーエージェントとして働きはじめることが出来る。

いまや、会社が提供できるのは、ビジネスの経験だけとなった。

変革リーダーになるためのスムーズな学習プロセス

組織の変革には、10年という年月が必要と言われているが、自分自身の変革は、10年もかからない。
おそらく、2~3年後には、自分でも驚くほどの実力を発揮する。

 

それの鍵となるのは、エクス・フォメーション。

 

インフォメーションとは、外からの情報を受け入れて、自分の認識を形創ること。
対して、エクス・フォメーションとは、自分の中にある認識を、外へ形創っていく。

 

今までは、インフォメーションが重視されていたが、情報インフラ(検索エンジンなど)が整った現在、インフォメーションには価値が無くなってきている。

 

エクスフォメーション、つまり自らを表現することを通して、世界に貢献するような場を創ることが、知的創造時代で活躍する人の、成長プロセスを加速させる。

まとめ

本書は、著者の未来予測について学ぶために読んだのですが、結果として、なんだか元気づけられるような内容でした。

 

日本の経済は、これからどんどん悪くなっていく。

そういう漠然とした不安を抱えているのは、今の時代誰もがそうであると思うのですが、その中で、著者はそう悲観的になる必要もないと言っています。

 

ただの安直に予想した、悲劇的なシナリオに過ぎない、と。

本書の著者神田昌典の本は、読んだ後、かなり勇気づけられたたり、ポジティブになれるので、落ち込んだ時に、よく読み返したりします。

 

好き嫌いが分かれる著者だと思いますが、書いてあることは凄く勉強になるので、一度も読んだことがない人は、ぜひ一度読んでみることをお勧めします。