常識って本当に正しいのでしょうか?~【上京物語】書評

『上京物語/喜多川 康』

成功した人がかっこいいんじゃない。

挑戦し続ける生き方をするのがかっこいいんだ。

こんにちは、tesshiです。

 

本書は、前半と後半に分かれていて、前半は成功者になろうと考えるある青年の話、後半は父から息子へのメッセージ、という構成です。

特に前半の物語が、心にグサッと来ます。

 

上京して同じように考える人が多いのかと、そして何も変わらないままでいる事が、どんな結果を招いてしまうのか。

色々と考えさせられる内容でした。

 

本書からは常識とは何か、 どうすれば幸せになることが出来るのか、という事について学ぶことができます。

僕らは常識に惑わされていしまう

世の中のみんなが思っているような常識は、本当に正しいものなのでしょうか。

 

僕らは、みんなが正しいと思っていることを、絶対に正しいと思ってしまいがちです。

誰もが『みんなと同じ』という安心感を求めるから。

 

例えば、バブル時代、誰もが日本の成長が永遠に続くかのように思っていました。でも、実際はバブルは崩壊し、それまでの常識は間違いであったことに気が付きます。

 

実は常識だと思っていることは、教育やテレビなどのメディアによって植え付けられた一つの価値観でしかないんです。

もし、本当に成功者になりたくて、幸せな人生を送りたいのであれば、今までの常識を殻を破り、殻の外側に出なければいけない。

 

本書は、その殻の破り方を教えてくれます。

破るべき5つの常識

常識というのは、時代とともに変化します。それは決して普遍的なものではなく、今日の常識は、明日の非常識になりえる。

 

だからこそ、常識の殻を破って、殻の外側に出る必要があります。

 

成功して幸せになるためには、破るべき常識が5つ存在します。

どのような常識を破るべきなのか、一つ一つ説明していきます。

①幸せは他人との比較で決まる

世の中のほとんどの人は、幸せや成功の定義をどんな尺度で決めているのでしょうか。

その答えは、他人と比較することです。

 

他人に比べて金銭的に豊かであるとか、家や車などの財産を持っているとか。

そういったことで、自分が他人と比べて成功しているか、幸せであるかを比較します。

 

他人との比較で生きていれば、自分がどれだけ豊かになろうが、絶対に自分よりも豊かな人が出てきます。

 

その結果、疲れてしまって、無気力になってしまいます。

でも、本来の幸せや成功とは、他人と比べるものではないですよね。

 

幸せや成功の基準は、自分自身で決めることなんです。

②今ある安定が将来まで続く

世の中において安定と言われているものは、みんなが『安定』と言っているだけで、実際は何の根拠もないものです。

どれだけ大企業に就いていても、立派な職業に就いていても、時代によって状況というのは変化します。

 

バブル時代は、公務員になることは決して賢い選択だとは思われませんでした。なぜなら、普通の会社に入ったほうが圧倒的に金銭的に豊かになれたからです。

 

そしてバブルが崩壊し不況になると、今度は公務員がもてはやされ始めました。

 

このように、安定とはひどく脆いものなんです。

それなのに、『安定』がいつまでも続くように錯覚する。

 

そのため、本来は存在しない安定を前提に、将来を設計してしまいます。

本当の安定というのは、自分の力で変えられることを、変えようと努力しているときに得られる心の状態のことをいうんだ。

つまり安定というのは、決してぶれない柱のようなものではなくて、自転車がペダルを漕ぎ続けることで安定するように、努力を続けることによって得られるものであると思います。

③成功とはお金持ちになることだ

多くの人は”成功すること=お金持ちになること”だと思います。

しかし、すべての行動基準がお金になってしまうと、人生そのものがお金を中心に動くことになります。

 

それでは、お金持ちにはなることはできない。

 

お金を上手く使っているのではなく、お金に上手く扱われてしまっているからです。

お金をたくさん集めることが成功ではなくて、真の成功とは、自分の夢だとか、やりたいことを達成するようなもの。

 

人生の行動基準を、お金から夢などに変わったとき、自分らしい人生を送ることが出来るようになります。

④お金を稼げることの中からやりたいことを選ぶ

やりたいことを見つけるとき、お金を稼げるものの中で決めてしまいがちです。

 

そうではなくて、やりたいことっていうのは、自分がお金を払ってでも手に入れたいと思っていることのはず。

やりたいことというのは、自分が世の中の人の役に立てると自信がもてること、それを通じて人を幸せにできると思えるものの中にこそあるんだ。

自分の生きがいを見つけるためには、やりたいことを、例えお金を払ってでもやり続ける。

 

そうすると、自分ができることや知っていることの中から、世の中の人の役に立てるようなものが見つかる。

 

それこそが、人生をかけてやりたいことになります。

⑤失敗しないように生きる

僕らは、幼いころから失敗しないように教育を受けてきました。

 

例えば、子供が水の入ったコップを運ぼうとしてくれて、それで転んでひっくり返してしまう。

そうなると、余計なことをするなと怒り、そのうち子供は失敗するようなことに挑戦しなくなってしまいます。

 

しかし、成功している人たちは、みな挑戦し続けてきた人たちです。

つまり、誰よりも多くの成功を手にした人は、誰よりもたくさん挑戦した人でしかない。同時に、誰よりもたくさん失敗を経験してきている。

どうしても、失敗という言葉を、ネガティブにイメージしてしまいがちです。

 

ですが、失敗とは一つのチャンスでもあります。

自分が成長するためのチャンスです。

自分の価値観を持つ3つの方法

世の中の常識とは異なる生き方をすると決めたとき、どうすれば自分の価値観持つことが出来るのでしょうか。

自分の価値観を持つために、3つの方法があると著者は伝えます。

①時間を投資する

成功するためには、自分の持っている財産を投資しなければいけません。

その財産とは、何でしょうか。

 

財産とは、お金でも不動産でもありません。

誰もが持っている財産、それは時間です。

 

多くの人は、時間を目の前のお金を手に入れるために使っています。暇な時間があれば、アルバイトをすればお金を稼げる、というように。

 

しかし、成功する人は、将来のためになることに、時間を投資します。

例えば、勉強や読書といった行為に。

 

大きな成功をおさめたければ、それだけ多くの時間を投資する必要があります。

時間をどう運用するか、これが人生をより良くするために必要なんです。

 

時間という財産の投資先は2つあり、一つは頭を鍛える事。もう一つは心を鍛えることです。

②頭を鍛える

人間が地球上で万物の霊長として君臨しているのは、なぜだろうか。

それは、地球上のどの生物よりも頭脳が進化したからですよね。

 

ライオンが百獣の王であるのは、他の動物たちに勝る牙や爪があるからです。ライオンの爪や牙は、長い年月をかけて進化を遂げることで得ることが出来ました。

 

そのライオンが、爪や牙を失っている、またはボロボロになっている状態で、サバンナで生き残っていけるでしょうか。

当然無理ですよね、武器がないのですから。

 

これは、ライオンだけでなく、人間も同様なんです。

人間の武器は、頭脳です。その武器を鍛えることをしないのは、サバンナで爪と牙を失っているライオンと同じです。

 

サバンナと同じくらいシビアな人間界に生きているのですから、自分の武器を鍛えるのは、当然必要になるわけです。

③心を鍛える

心で何を考えているかで、人生は変わります。

明るく、元気な心を持っている人は、前向きな人生を歩みます。

 

ですが、実際の生活では、なかなか前向きな人生を歩むのは難しいです。小さなことでさえ、人は心が落ち込んでしまいます。

でも、心は鍛えることが出来ます。

 

心のトレーニングは筋トレと同じで、何度も反復することによって、徐々に強くなっていきます。

それを、いきなり強くなると思っていたら、挫折してしまうのは目に見えています。

 

長い年月をかけてでも、ゆっくりと変えていくしか、心を鍛える方法はありません。

まとめ

常識であるとか、安定であるとか、そういう判断基準を他人に依存してしまうことでは、真に幸せになることは出来ないと物語を通して学ぶことが出来ました。

 

世の中の常識にとらわれず、徐々に自分の価値観を形成していき、自分なりの成功や幸せを見つけていく。

それが出来れば、他人に惑わされることもなくなりますから。

 

まあ、実際に身につけるのはやはり大変なのでしょうが、少しずつ行動するしかないですよね。