差別性と合理性が化学反応を引き起こす!~【『バカな』と『なるほど』】書評

【『バカな』と『なるほど』/吉原英樹】

こんにちは、哲也です。

 

『バカな』と『なるほど』、本書は大企業から中小企業までが戦略を立てる上で、重要なことは何か、ということについて書かれています。

 

『バカな』×『なるほど』が組み合わさるとなぜ強力で、他企業が簡単には真似ができないような戦略を実行できるのか、事例をもとに解説されています。

しかし、本書は著者がいくつかの雑誌へ投稿したものを一冊の本にして、それに加筆したものだからか、全く同じ事例が何度か出てくる。

 

1度や2度であれば、そんなものか、とあまり気にはしませんが、本書は思わず『またこの話か…』と言いたくなるくらい同じ事例が登場します。

その点を除けば、”差別化”という部分について非常に勉強になりました。

 

それでは、本書から学んだことについて書いていきます。

差別性×合理性が化学反応を起こす

成功している企業の戦略には共通する点があり、それは題名の通り、

『バカな』=差別性

『なるほど』=合理性

という2点が合わさっている戦略を持っています。

 

どちらの点も重要ではあるのですが、より重要視するのは差別性になります。合理性に重きを置いてしまうと、他企業から容易に真似されてしまうような戦略になる。それにより価格競争に巻き込まれてしまい、利益が上がらない状態になってしまうからです。

 

そこで差別性が必要となるのですが、この差別性には2種類あって、一つは同業他社が思わず『これは凄い』と唸り、尊敬するようなもの。もう一つは『そんなバカなことを』と軽蔑され、バカにされるものがあります。そして、この軽蔑される『そんなバカな』と言われるような差別性が必要なんです。

 

何故かというと、同業他社から『凄い』と思われる差別性、尊敬されるようなものは、合理的であると容易に納得され、模倣される。しかし、この『バカな』と軽蔑されるような差別性であれば、それが上手くいくまでは決して合理的な戦略だとは思わない。

 

同業他社は自分たちが『バカな』と思っていた戦略が、本当は実に合理的な戦略だと気づかず、圧倒的に出遅れてしまう。よって、先行者利益を得ることが出来るのです。

人は常識に囚われる

世の中の大半の人たちは、常識に囚われます。今まで自分が経験したことがないようなこと、やったことがないことに対しては、否定的になりがちです。『そんなものが上手くいくものか』と。常識にとらわれているからこそ、大きな結果を出すことが出来ないのも、また事実。

 

常識的な発想というのは、何故かそれをやっていれば上手くいくと妄信されていますよね。いい大学出て、大企業に入るか、公務員になれば一生安泰であると。でも、それで得られる結果は、ある意味人並なもので終わることも多い。

 

リスクとリターンは、どちらかに偏ることはないものです。ハイリスク・ハイリターンか、ローリスク・ローリターンのどちらかでしかないと、僕は考えています。

 

常識に縛られることなく、新しいこと、人が常識的ではないと思うような行動をするからこそ、常識では考えられない、非常識な結果を出すことが出来るのではないでしょうか。

非常識であるからこそ、非常識な結果が出る

本書に出てくる『バカな』という差別性は、非常識とも言い換えられます。非常識だけど、物凄い結果を出すことが、差別性×合理性の化学反応です。

 

この非常識なことで成功した人物に、神田昌典が挙げられますよね。

神田昌典の『あなたの会社が90日で儲かる』は、当時のビジネス書では考えられないショッキングピンクの表紙でした。もちろん、同業者などから『バカな』と笑われたそうですが、しかし、非常識なその本は、メチャクチャ売れ出した。

 

真面目なイメージのあるビジネス書は、その当時白などの表紙が大半だった。そのなかで、あえてショッキングピンクの表紙にすることで、注目が集まった。さらにタイトルもやけに具体的で『90日で儲かる』など、一歩間違えれば大批判を浴びてもおかしくないようなインパクトのあるタイトルで、実際、内容が画期的なものであった。

 

ここまでの説明を受けると、確かに『なるほど』と実は合理的な戦略であったことが分かります。

 まとめ

差別性×合理性というのは、ニーズが満たされている現代において、最も重要視しなければいけないことです。

 

『バカな』だけでは、ただのちょっと珍しいもので終わるし、『なるほど』だけでも直ぐに模倣されてします。

『バカな』といわれ、他者にバカにされるようなこと。画期的で、誰も真似しようとしない差別性があり、それでいて、その詳細を聞くと『なるほど』と納得できる合理性が必要になる。

 

特に、大企業のようにマンパワーや大資本がない、個人や中小零細企業は、本書に書かれた差別性を意識しないと生き残れないと思います。価格競争に巻き込まれるのは、互いに首を絞めあうようなものですから。

 

差別性×合理性を忘れないように、自分のビジネスには生かしていきたいですね。

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