不朽の名著から悩みの解決法を学ぶ~【道は開ける】書評

『道は開ける/D・カーネギー』

過去を建設的なものにする方法は、天下広しといえども、ただ一つしかない。過去の失敗を冷静に分析して何かの足しにする―あとは忘れ去ることだ。

こんにちは、tesshiです。

 

経済的に満たされて、物質的な貧しさが無くなった現代において、人を苦しめるようになったものは何でしょうか。

 

それは『悩み』です。

 

人は悩むことにより、人生の大切な時間を無為に過ごしてしまうかもしれません。または、その命を投げ捨ててしまうかもしれません。悩みとは、肉体と精神を侵してしまう猛毒なんです。

 

悩みにエネルギーを使うことによって、本来幸せに向かって使うべきエネルギーが枯渇してしまいます。すると、どうなってしまうでしょう。悩みが延々と自分の中で木霊し、幸せな人生への道を閉ざしてしまうでしょう。

 

そうなりたくはないですよね?

 

だからこそ、悩みを分析し、悩みを克服するための方法を学ぶべきです。そして、人の悩み、悩みの克服方法について、これほど深く掘り下げた書籍は、本書以外にはないと思います。

 

人生で一度も悩まない人はいません。悩むよりも、より建設的な生き方をするための方法について、本書からは学ぶことが出来ました。

今日一日の区切りで生きる

人は過去に囚われて生きています。

 

過去の出来事や失敗、悔しさなどを思い出し、その時の自分の行動を恥じたり、悩みの原因を作った相手を恨みます。そのことを何時までも思い出し、思い出すたびに過去を後悔する。しかし、過去は変えられない。タイムマシンは存在しないのですから。

 

これは、決して過去の経験を忘れることを意味するのではありません。過去の失敗の原因を分析し、同じ過ちを犯さぬよう頭に刻むことは必要です。しかし、何時までも過去を悔やんではいけないということです。

 

また、人は未来を恐れています。

今の仕事を続けられるのか、会社が倒産するのではないか、老後は大丈夫なのか、と。まるで暗闇の中を灯りなしで歩くかのように、未来が来ることを恐れます。だけど、未来は存在せず、存在するのは”今日”のみです。

 

これは、未来のことを考えるべきではないと言っているわけではありません。将来を見据えて準備をすることは必要ですが、未来を思い悩む必要はないということです。

 

悩みについて肝に銘じることがあるとすれば、今日一日区切りで生きること。

 

過去や未来など、今存在しないものについて思い悩むのではなく、目の前にあることに向き合うことが大切なんです。

仕事の悩みを半減させる方法

人が仕事に対してストレスを感じるのは、仕事上で何らかのトラブル(問題点)があったときです。

 

上司の無茶な要求、部下の失敗、取引先との認識の相違など。これらの問題点にぶつかるたびに、あなたを悩ませます。

 

本書は、仕事の悩みを半減させるための方法として、以下の4つの質問を紹介しています。

一、問題点は何か?

自分がいったい何の問題にぶつかっているのかを理解する。

二、問題の原因は何か?

問題が明確になったら、その問題が起きている原因を探し出す。

三、いくとおりの解決策があって、それらはどんなものか?

原因が分かったら、問題を解決するための方法がいったい何種類あり、どんなものであるかを把握する。

四、望ましい解決策はどれか?

その中で最良の選択肢を選択する。

 

これが問題を分析し、解決するための4ステップです。

 

たいていの場合、問題にぶつかると、何から取り組めばいいのか分からなくなってしまいます。そして、行き当たりばったりな方法で問題に取り組み、取り返しのつかない出来事になることも…

 

一度冷静に現状を分析し直して、そのうえで自分がどう動けばよいのかを考える。そうすれば、問題が発生したとしても、思い悩むより良い方法を導き出すことが出来るのです。

不運とは人生の贈り物である

自分の身に降りかかった不運を、人生の幸せを阻む壁と捉えるか、成功への踏み台と捉えるか。

 

多くの人は、不運を不運と捉えてしまうでしょう。

しかし、これでは人生をより良くすることはできません。

 

成功者たちの成功までの過程を見てみると、だれもが困難にぶつかっていることが分かります。しかし、その困難を活かしてこそ、偉大な結果を残してきました。

 

人生、生まれてから死ぬまで順風満帆という人はいません。

不運を成功への踏み台であると、マイナスをプラスに変換できる能力こそ、人間が持っている潜在能力なんです。

けれども、賢い人はレモンを手にして自問する。「この不運からどんな教訓を学ぶべきだろう?どうしたら周囲の状況がよくなるであろう?どうすればこのレモンをレモネードに変えられるだろうか?」

批判・非難に対する対処法

批判や非難がなぜ起こるのでしょうか。

 

その原因は、自分よりも成功している人に対して非難を浴びせることで、満足感を得ている野暮な人たちがいるからです。そういう人たちは、人を非難することでしか、自分が喜びを感じられないほど精神的に貧しい人なんです。

 

ネットにも沢山いますよね。どんなに素晴らしい人であっても、どんなに凄い業績を上げたとしても、何かと批判せずにはいられない人、根も葉もないことを言いたがる人たちが。

しかし、そういった批判や非難を受けるということは、裏を返せばそれだけ成功していたり、人からの注目を浴びているという証拠でもあります。いわば有名税といったところでしょうか。

 

批判や非難を受けたとしても、それに反発していては相手を喜ばせるだけです。非難する人たちというのは、嫌がる様子を見て喜びを感じるのですから。

人からの批判や非難を気にしすぎる必要はない。自分が正しいと思っていることをすればいいんです。どうせ、しても批判、しなくても批判を受けるのですから、同じことなんですよ。

 

ただし、自分が批判や非難だと思っていることの中には、当然正しい評価を下しているものがあることもあります。だれだって自分が100%正しいとは思わないですよね。

受け入れるものは受け入れる。そうでないものは、見なければいいんです。

まとめ

D・カーネギーの書籍は、事例が多岐にわたっており、非常に具体的で、かつ読みやすいです。

 

「人を動かす」では、人間関係の原則について、本書「道は開ける」では、人生で避けられない悩みとの付き合い方について教えてくれました。

両書籍は、生きていく中で何度も読み返すべきだと思うくらい、読むたびに生き方の原理原則について教えてくれます。

 

きっと読んだ時には、思い悩む出来事に対する解決策が見つかるでしょう。

まさに「人生の教科書」だと感じました。