知的労働時代の経営者の心構えを身につける~【プロフェッショナルの条件】書評

こんにちは、哲也です。

 

昔からビジネス書といえば、これ!

っていうのがドラッカーだと思います。

一番有名なのが『マネジメント』ですかね。

 

僕がドラッカーを読むのは、

本書『プロフェッショナルの条件』が初めてです。

 

ドラッカー=難しい、という風潮があったので、

読む前まではちょっと気後れしていたのですが、、、

思っていたよりは難しいと感じることなく、

一気に読み終えることが出ました。

 

僕が本書の内容で一番面白いと感じたのは、

肉体労働中心から知的労働中心へどのように変革していったのか、

具体的に知ることができたところですね。

 

現代は知的労働の時代である。

 

何となくそうなんだろうな、とは思っていましたが、

本書を読むことで、より深く理解できました。

肉体労働から知的労働の時代へ

産業革命時代と情報革命時代の明らかな違いは、

産業革命時代は肉体労働者が経済を支えていたことに対して、

現代は知的労働者が経済を支えていることです。

 

 

産業革命時代までは、知識人と肉体労働者が明確に分かれていました。

知識人とは、一般教養などを有していますが、

それを仕事、経済や工業といったものに適用することはありませんでした。

また、肉体労働者も、技術を磨くには弟子入りし、

直接教わって、職人のそばで技術を磨くしかなかった。

 

しかし、ある時から知識を労働へ活用し始めた結果、

熟練の職人の作業を分解し、誰にでも再現可能にした。

その結果、生産性が爆発的に上がる結果となった。

(自動車工場のライン作業などが想像しやすいかもしれません)

 

そして、現代、情報革命の時代では、知識を知識に活用するようになる。

異なる専門分野の知識人たちが、互いにその知識を共有し、活用しあって、さらなる価値を創造する。

 

肉体労働者は、今後もどんどんその必要性を無くしていくし、

知的労働者はどんどん存在感を増していく。

 

だからこそ、知識を得なければ、頭を使って考えなければいけない時代が、現代であるということです。

もっとも重要なことに集中せよ

今では多くのビジネス書でいわれていることですが、

大きな結果を出すためには、

やることを絞って、集中することが重要だということです。

やらないことを決めて捨てる、と言い換えてもいいかもしれません。

 

人は目の前にあるもの全てが重要だと錯覚します。

もちろん、全く重要ではないものはすぐに捨てられます。

しかし、ここで重要なのは、少しでも重要なことであれば、

最優先事項と同じように扱ってしまうことが問題だということです。

 

この場合、自分が成し遂げなければいけない明確な目的・目標がないことが原因であることが多い。

だからこそ、無駄な雑務に気を取られてしまう。

 

明確な目的、目標があれば後は簡単です。

何かやるべきことができたときに、

『そのことは、目的を達成するために解決しなければいけないことなのか』

と常にこの問いかけをします。

そして、『NO』である場合は全部無視。

 

人の時間は限られています。

一度に複数の事を達成することはできません。

選択と集中が出来る人が大きな結果を出すことができるのです。

リーダーシップの本質とは

リーダーシップの本質とは、カリスマ性でも資質でもない。

リーダに必要な要件は3つあります。

 

一つ目はリーダーシップを仕事とみること。

リーダーの役割とは、目標を定めて、優先順位を決め、基準を定め、それを維持することです。

決して自分が世界の中心であるかのようには振舞いません。

 

二つ目はリーダーシップを責任とみていること。

優れたリーダーとは、責任を部下のせいにすることはなく、自分の責任とします。

優れた部下を求め、それを誇りとします。

部下の成功を脅威とせず、部下の成功を自らの成功と捉えます。

 

三つ目は信頼が得られること。

信頼する人がいなければ、そもそもリーダーは務まりません。

部下がリーダーを信頼するのは、常にリーダーの意見に同意できるからではなく、リーダーの言うことが本当であると確信を持てる時です。

リーダーは信頼を得るために、信念と行動は一致していなくてはいけません。

起業家はリスクを冒さない

起業家と呼ばれる人たちは、

リスクを取って成功しているように見えるかもしれません。

 

しかし、成功している起業家たちは、決してリスクを積極的に取ろうとしません。

絶対に冒してはいけないリスクを明らかにして、それを避けるようにする。

だからこそ、成功することができます。

 

ゼロイチの勝負をしないということです。

この事業が上手くいけば大成功、失敗すれば多額の借金を背負う。

そんなリスクのある選択を取らないということです。

 

そもそも、どんな出来事にでもリスクは付き物です。

ちょっと買い物に出かけた先で、交通事故で死ぬ可能性もあります。

それを避けるためには、そうならないように最大限の注意を払って、そのリスクを最小限にすることだけです。

 

人生にとっての一番のリスクとは、昨日と同じ一日を過ごすことです。

何も変わらないこと、何も起こさないことこそ、最大のリスクとなります。

 

起業家とは、リスク志向ではなく、機会志向です。

つまり、挑戦をするが、挑戦するものに関するリスクを明確する。

そして、そのリスクを最小限にすることが、成功するためには必要だということです。

 

PS.

本書の中の、もっとも重要なことに集中する、という項目について。

 

同じような内容の書籍で『エッセンシャル思考』という書籍があります。

この本も、「より少なく、しかしより良く」というほぼ同じ内容を、

わざわざ本1冊を費やして書かれています。

 

ですので、もしエッセンシャル思考に興味があるのであれば、

それよりも本書『プロフェッショナルの条件』を読んだほうがためになるかと思います。

 

同じ内容を、エッセンシャル思考よりも大幅に短くまとめられていますし、

何より他にも勉強になる内容が多いので。

 

以上、参考にしてみてください^^