金融業界はどのように移り変わっていくのか~【外資系金融の終わり】書評

こんにちは、哲也です。

 

ここ最近で経済や金融業界について、人並には知識をつけることができた気がします。元がほとんど知識ゼロの状態だったので、一般常識レベルのことは理解できるようになりました。

金融業界に個人的には興味はないのですが、どのような仕組みになっているのか知りたかったので、今回、『外資系金融の終わり』を読むことにしました。

本の内容を、ざっくりと分けると3つに分類できて、一つはリーマンショックがなぜ起きたのか。一つは金融業界の悪い側面。一つはこれからの金融業界がどうなるのか。これら3つの事を知ることができました。

金融業界の裏話的なものは、個人的にはトリビアのようで面白かったのですが、別に記事にすることでもないかな、と。

ですので、この記事では僕が学んだこととして、リーマンショックと金融業界の移り変わりについて、主に書いていきたいと思います。

リーマンショックがなぜ起きたのか?

リーマンショックがなぜ起きたか、簡単に説明してみます。

アメリカでサブプライムという低所得者向けの住宅ローンが流行りました。

なぜ低所得者に住宅ローンを組ませることができたかというと、一つは購入する住宅自体を担保にすること。もう一つは、この住宅ローンと他の金融商品を組み合わせて、証券化し、投資家に購入してもらっていたため、資金が潤っていたからです。

低所得者向けの住宅ローン単体だと、リスクも高く、儲けも少ない、いわばクズ証券になってしまいます。

ですが、複数の金融商品を組み合わせることで、まるでリスクが分散されるように見せかけました。そうして、見かけだけ優良証券となった商品が出来上がりました。

こうした金融商品は、複雑で投資する人も内容を理解していなかったのですが、この時アメリカの不動産はどんどん値上がりを続けていたので、安全であろうと思われていました。

アメリカでは、今までマイホームを諦めていた低所得者が、サブプライムを使って、どんどんマイホームを購入します。

どんどん不動産が購入されるので、不動産の価値も上がっていきます。そうなると、先ほどの住宅ローンを組み合わせた証券も人気になり、さらに価値が上がっていき、、、と、日本のバブルのような状態になりました。

しかし、バブルは弾けるものです。

人気が高まり、値段も上がっていった住宅は、低所得者が買い渋るようになりました。考えてみれば当然で、元々お金を持っていないのだから、そんな高い買い物を出来るわけがありません。

そこで人気が冷え込んでいき、バブルが弾け、リーマンショックという金融危機が起こったわけです。

大きすぎて潰せない巨大な金融機関

リーマンショックが起こって、様々な金融企業がとんでもない金額の損失を出すことなりました。日本のバブル崩壊の規模がでかいバージョンです。

サブプライム(低所得者向け住宅ローン)が組み込まれた金融商品のパッケージが市場にどんどん売られていきました。

この時、パッケージの中には、サブプライム以外の金融商品も含まれていたため、そうした金融商品もサブプライムと同様に値下がりすることになり、結果としてアメリカの金融商品全体が暴落していきました。

アメリカの金融商品に投資していたのは、アメリカの企業だけでなく、他の国の企業なども投資していました。儲かるところにお金を投資するのは当然ですからね。そうなるとアメリカだけの問題ではなく、世界的な金融危機に発展する恐れがあったわけです。

これを防ぐために何が行われたかというと、破たんした金融機関などに対して、国がお金を貸し付けることになりました。国のお金ですから、当然国民の税金です。しかし、アメリカだけの救済金ではとてもじゃないけど支えきれないほどの負債でした。

となると、他の国からも援助が必要となります。金融企業を支えるために、いろんな国の税金が使われる結果になりました。

リスクを取ればとるほど儲かるビジネス

リーマンショックの一件があってから、金融機関は大きすぎて潰すことができないことが分かりました。

すると、どうなると思いますか?

万が一経営破たんすることがあっても、国が救ってくれることが分かっています。となれば、リスクを取ればとるだけ儲けることができるわけです。

投資の原則として、ハイリスク・ハイリターンか、ローリスク・ローリターンのどちらかしかありません。

しかし、ハイリスクのリスク部分の地雷を運悪く踏んでしまったとしても、いざとなったら国が助けてくれる。であれば、ガンガン、リスクが高くても高利益を稼ぎ出せるものに投資することになります。

となると、金融は世界一美味しいビジネスになります。失敗するリスクもなく(国が救ってくれる)、儲けが大きくなる。従業員は高い給料をもらうことができました。

しかし、当然のことながら、このような金融企業に不満が募っていきました。国民の税金を使うくせに、自分たちはおいしい思いをしている。そうして、国民の不満が爆発し、結果として金融業界に規制が入るようになったわけです。

大きすぎてつぶせない巨大銀行に対して、どんどん規制が掛かっていく。本来は、大きすぎるのが問題であるのだから、その規模を分割して小さくすればいい。

ですが、世界はこうした巨大銀行を保護する方向に向かっている。

規制をかけ、監視を強め、潰れることがないけど大きな利益を出すこともできない。今後は巨大銀行がまるで公益企業のようになっていくのではないか、というのが本書の著者の意見です。

大企業から個人の時代へ

本書の著者、藤沢数希さんは、金融日記というブログを運営し、さらにメルマガをいくつか運営しています。

この経験を踏まえて、これからは大企業から個人が活躍する時代へと変わっていく、と伝えています。

その一番の根拠として、インターネットの発達により個人がメディアを持つことが容易になり、その影響力も大企業と遜色ないものに成長してきているからです。

例えば、YouTuberなどが挙げられます。

昔はYouTuberなんて存在はなく、ただ動画配信サイトで面白いことをしている人、という価値しかありませんでした。しかし、今はそんなことはないですよね。

YouTuberが紹介した商品がバカ売れして、企業がYouTuberに宣伝をお願いするくらいです。下手したらCMよりも断然宣伝効果がある、という存在にまで成長しました。

YouTube、Twitter、フェイスブック、インスタグラム、ブログ、、、

今や個人がメディアを持つことなんて、スマホ1台あれば簡単に実現できます。僕自身も、ネットの存在が個人の活躍のチャンスを増やしていると思いますの。大企業から個人へ、時代は変化していくのでしょうね。

 

PS.

金融業界のことを、今までは何だか難しそうで敬遠していました。

しかし、経済や金融について勉強してからこういった本を読むと、今まで知らなかった世界を知ることができて面白かったです。

これからは苦手な分野でも、どんどん知識の幅を広げるために、挑戦していきたいと思います^^

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