思考の言語化を上手くするための解決法を学ぶ~『頭の中を言葉にしてうまく伝える』山口謠司【書評】

こんにちは、哲也です。

 

今回読んだのは、山口謠司『頭の中を言葉にしてうまく伝える』です。

『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』を執筆した著者ですね。

 

こういった文章だったり、言葉をテーマにした書籍には2種類あると思っています。

文系的なものと、理系的なものです。

ビジネスや論文など、実用的な文章などについて学びたいなら理系的な書籍。

言葉の引き出しなどを増やしたいのなら文系的な書籍を読むと役に立つと思います。

 

そして本書は、文系的な言葉の書籍で、

思考の言語化

ということをテーマに書かれています。

 

どんな人が読むべきか?

日常生活の中で、

●気持ちを伝えたいけど言葉にできない

●なんて説明すればいいのか分からない

というシーンに困った経験がある人。

 

または、文章などを書く人で

●頭では何となく理解しているけど、文章にできない

●つたない文章になってしまう

などという悩みを持っている人。

 

これらに該当する人であれば、本書の内容が役に立つと思います。

 

要約

言葉にできる人が評価される

どんなに良いアディアを持っていても、言葉にする(アウトプット)ことが出来なければ意味がない。

 

特に社会人であれば、アウトプットできる人が評価されるのが現実である。

例えば、大学教授であれば日々の研究を講義としてアウトプットする。

また、サラリーマンであれば、書類作成やプレゼンなどでアウトプットすることになる。

 

では、頭の中を言葉にするにはどうすればいいのだろうか?

それには『自分の頭の中ある考えを明確にする技』『考えを伝える技』という2つの技術を知る必要がある。

 

相手の立場になって考える

言葉や文章でのコミュニケーションで、どうして相手に伝わらないのか悩む人は多い。

 

なぜ自分の考えが相手に伝わらないのだろうか?

それは相手の立場になって考えられないからである。

 

相手の立場になるだけで、見える景色は一変する。

相手がどのような状況で、何を考えているのか。

これを考えることにより、自分の言葉の改善点を見つけることができるようになる。

 

また、相手の立場になることも重要だが、偏りすぎてもいけない。

あくまでも、自分、相手の中間に立って考えることが重要なのだ。

 

思考を整理し可視化する

頭の中を正確に相手に伝えるためには、自分の思考を整理しなければいけない。

思考を整理するということは、思考を明確にすることでもある。

思考を明確にするためには、自分がアウトプットする分野のキーワードを調べる必要がある。

 

自分が伝えたいことをあぶりだしていき、関連する情報を集める。

そうして自分自身の頭の中が整理されるのだ。

 

視点をズラして思考を明確にする

視点が変われば思考も変わる。

ある方向からみて説明できない物事が、違う方向から見ることで簡単に説明できることがあるのだ。

そのため、新しい視点で物事を考えることは重要になる。

いつも同じ角度から考えていては、思考のループに陥り、手詰まりになってしまうからである。

 

思考を深めて言語化する

思考の言語化に重要なことは、アウトプットをすることである。

これは本の要約であったり、自分の考えたことをメモするだでもよい。

 

慣れないうちは、40文字程度でもいいから、とにかく思考を外側に出す訓練をする必要があるのだ。

そして外側に出した言葉を、少し寝かして再度考える。

時間を置くことで自分の考えを客観視することができ、おかしな点に気が付くことが出来る。

 

また、自分のアウトプットした文章をみて、反論(感想)をくれる人がいることは心強い。

自分だけでは気が付くことができなかった、考えの甘い点や荒い部分に気が付かせてくれるからである。

 

反論に対してただ論破しようとするのではなく、自分の言葉に足らない部分が無いかを確認することも重要だ。

難しいことを難しく言うのは簡単だが、難しいことを簡単に言うことは難しい。

誰にでも理解できる文章を心がける必要があるのだ。

 

相手に伝わる文章の基礎は語彙力

語彙力が乏しいと、相手に自分の意図を伝えることは出来ない。

何でもかんでも『ヤバイ』という言葉を使っていては、思考の言語化は上手くはならないのだ。

 

では、語彙力をつけるためにはどうすればいのだろうか?

それは言葉についてよく考えるという習慣を身につけることだ。

 

手紙を書いたり、本や詩を読み込む。

登場する言葉一つ一つの意味まで調べてみる。

そうすることで語彙が広がっていくのだ。

 

日本人に伝わりやすい言葉のパターン

日本人に伝わりやすい言葉のパターンが2つある。

一つはリズムで、もう一つはオノマトペ、つまり擬音や擬態語である。

 

日本語は五・七調のリズムが伝わりやすい。

長い文章を延々と書くよりも、短く、リズムよく書いた方が良い。

テンポの良い文章は、それだけで頭の中に言葉が入ってきやすくなるのだ。

 

また、オノマトペを意識することで、言葉の魅力が一気に上がる。

ただ単に、

『ビールを飲みに行かないか?』

と誘われるよりも、

『キンキンに冷えたビールを飲みに行こう』

と言われる方が魅力的に聞こえる。

 

なぜなら、聞き手がその情景をイメージしやすくなるからだ。

 

読後感想

日々、自分が考えていることを上手く言葉にできない。

こういった悩みを抱えている人は多くいると思います。

 

僕も、何かいいアイディアを思いついたとしても、それをうまく文章にできない。

こういった場面に直面すると、なんとも歯がゆい感じがしますよね。

 

だからこそ、本書のタイトルは上手いなーと感じました。

『頭の中を言葉にしてうまく伝える』

うん、悩みを解決してくれそうな、ドンピシャなタイトルだと思ったんですよね。

 

それで、書籍の内容なんですが、結構抽象的な部分が多かった印象です。

 

こういった思考の言語化の書籍ですと、

【言葉にできるは武器になる】

という書籍がありますが、こちらも抽象的でした。

 

扱っている内容から、具体化するのは難しいのかもしれませんね。

 

だから、本書はハウツー本だとか、実用書というよりは、

思考の言語化するためのヒントを得られる書籍

っていう感じで読むのがいいと思います。

 

本書だけを読んで、劇的な変化があるとは言えないけど、勉強になる部分も多いです。

 

ただ、結構古典の引用が多く感じました。

著者は文系畑というのもあるんでしょうけど、ちょっとくどいかな。

古典の授業を受けているのかと錯覚する部分もあったので、そういうのが苦手な人は注意ですね。

 

 

ところで、著者は思考を言語化するためには本を読めといいます。

要は、思考を言語化するためにも、言語化するための材料がないと、言語化することは出来ない。

だから、その材料を読書で揃えそう、ということですね。

 

そして、ここでいう読書とは、実用書というよりは、文学作品、著者自身は古典をおススメしています。

 

僕自身としては、古典は取っつきにくい人もいると思うので、普通の小説とかもアリかと。

普通の小説でも、登場人物の心理状態だったり、何を考えているのか、という部分を考察するのは力になると思います。

 

僕の高校時代の友人で、国語が得意な友人がいたんですが、彼は小説が好きだったんですよね。

小説、特にライトノベルが多かったんですが、とにかくいつも小説を読んでいました。

そんな彼のセンター試験の現代文(国語)の得点は満点。

なぜこうなったのか、ということを常日頃考えていたからこそ、満点という結果を残せたのでしょうね。

 

ライトノベルだとか、普通の娯楽小説だとか、そいういったことは気にしなくていいと思います。

古典だろうが、現代文学だろうが、大切なのは『考えながら読む』ということですので。

 

 

そして、ただ本を読むだけでは意味がないです。

著者も言っていますが、インプットだけでは、ただ情報を垂れ流しにしているだけです。

せっかく本を読んだのに、血肉にならないのは勿体ないですよね。

 

だからこそ、インプットとアウトプットのバランスが重要なんです。

どちらかに偏りすぎてもいけない。

理想的には5:5のバランスが取れていることでしょうか。

 

人に教えることで自分の勉強にもなる、ということを聞いたことがあると思います。

これはまさにインプットしたことをアウトプットすることで、頭な中を整理しているからです。

 

特に現代は、アウトプットする機会に恵まれています。

ブログサービスなどを活用して、ブログに日々の思考をアウトプットする。

もっとハードルを下げると、Twitterでつぶやくことから始めていけばいいのかな、と。

情報を発信することは、時代の流れ的にも今後の自分の糧になり得ることですし。

 

 

本書は、こういった事を気が付かせてくれた書籍でしたね。

 

読めば何かしらのヒントを得られるはずですので、

思考の言語化

ということに興味がある人は一読の価値ありだと思いますよ^^

頭の中を言葉にしてうまく伝える

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