日本は破壊的イノベーションなどに対して、どう対処していくべきなのか?『BCGが読む経営の論点2018』書評

どうも、こんにちは。

哲也です。

 

近年のテクノロジーは、凄まじい早さで進化していますね。

ディープラーニングなどのAI技術が加速的に進歩していますし、

仮想通貨で広く知られることになったブロックチェーン技術が話題になったり。

 

また、テクノロジーの進化に合わせるように、世界の情勢、日本の情勢も変化しています。

日本を見てみると、少子高齢化に伴う経済規模の縮小、人手不足。

世界に目を向けると、シェアリングエコノミーが各業界に影響を及ぼしている。

 

こういった大きな変化が、同じタイミングで起きている状況だから、

正直、これらの話題について行けない人もいると思います。

 

だからこそ、こういった

『世の中に大きな変化を及ぼすであろう事象』

についてまとめた書籍を探していました。

 

複数冊の専門的な書籍を購入するよりも、

広く浅くでいいから、

ざっくりとその概要を知ることが出来ればいいなーって思って。

 

そんなことを考えている時に見つけたのが、

今回読んだ『BCGが読む経営の論点2018』です。

BCGが読む経営の論点2018

Amazonで購入する

言わずと知れた外資系企業であるボストンコンサルティンググループ

 

そこに属するトップコンサルタントたちが、

日本の経営にインパクトを与える論点について、

これから何が起き、何をしていく必要があるのかを提言するという内容です。

どんな人にお勧めか?

それで、書籍の内容を見た感じだと、

確かに各事象についてざっくりと理解できるんですが、、、

 

これからどうしていくべきか?

という部分については、完全に企業向けです。

 

まあ、経営の論点を提言する、って書いてあるので、

個人のビジネスパーソン向けではないことは、

分かってはいたんですけどね。

 

あくまでも、

『日本の企業が破壊的なイノベーションなどに対して、どのような対策を取るべきか?』

という内容だということです。

 

個人のビジネスパーソンに役立たないかというと、

決してそういう事ではないんですが、、、

全体の流れを理解するには良いのかも?

って思った次第です。

 

企業がこれからどのように動く可能性があるのか、

という部分を知ることは、

間接的に自分のビジネスやキャリアにも役立つと思うので。

 

なので、この書籍がおススメな人は、

●企業などの経営者

●企業の意思決定に関わる部署に勤めている

といった感じの人に、特にお勧めできると思います。

 

また、そうじゃない人でも、

企業がどのような戦略をとっていくのか知りたい

という人にとって参考になる部分は多かったと思います。

書籍の内容要約

書籍の要約ですが、

全部の項目を要約するとかなり長文になりそうだったので、

書籍の前半部分だけまとめてみました。

 

書籍の内容は、大きく分けて3つに分かれています。

①デジタル化が変える競争戦略

②人手不足・少子高齢化時代を生き残る

③ディスラプト後の勝者の条件

 

この中の①の部分についてだけ要約してみました。

デジタル化が変える競争戦略

日本企業ならではのデジタルトランスフォーメーション

2017年は世界的にデジタルトランスフォーメーションの潮流が広がったが、日本は、その流れに乗り遅れ気味である。

『デジタルトランスフォーメーション』とは、事業モデルから意思決定プロセスまでを、最初から最後まですべてデジタル化しようとする改革を意味する。

 

欧米企業では、デジタル改革を、一気に、会社全体を巻き込んで行う。

日本企業もこれにならえという論調もあるが、日本企業の企業風土やガバナンスを考えると、他に適した進め方があるだろう。

 

日本におけるデジタル改革には、2つのタイプがある。

①経営トップが陣頭指揮をとり、一部の部署などでデジタルを活用し、既存ビジネスの事業拡大などを狙うタイプ。

②経営/事業企画部門が音頭を取り、デジタル化施策として、一の矢、二の矢を放つタイプ。

どちらも一長一短あり、自分の企業にあったほうを実践すべきだ。

 

①のタイプでは、特定領域から始めるから、考慮すべき事項が比較的少なく、意思決定のスピードや実行の難易度が低い。

しかし、特定領域で結果が出た後、それを全社に浸透させるために、調整が必要となってくる。

 

②のタイプでは、議論が散発し、意思決定や実行が難しく、最初の走りである一の矢をなかなか決められない。

一の矢を決めるまでは長期間(半年~1年になることも)かかるが、一度一の矢が決まれば、次の二の矢の準備は円滑に進むだろう。

デジタルだからこそできるマーケティング

マス広告に近い広告枠ありきの広告では、広告枠がデジタルに移っただけで、思うような成果を上げることは出来ない。

真に必要なのは、広告枠のデジタル化ではなく、デジタル技術だからこそできるマーケティングである。

 

顧客の購買・消費行動を掴み、その顧客の行動が変化する要因を発見し、絶妙なツボをつくことが出来る。

これこそがデジタルマーケティングの利点なのだ。

 

これからは、

①生活者データの異業種連携・活用による新たなモデルの構築

②AIを活用したパーソナライゼーション(個人向けカスタマイズ)

この2つの流れを念頭に置きながら、自社のマーケティング戦略を見直す必要がある。

 

今後は、データの分析や活用力で差がつく時代へ変化していく。

デジタルだからこそできるマーケティングへといち早く変化していく必要があるのだ。

AIの可能性

近年、AIというキーワードをよく聞くようになってきた。

 

AIについて『何でもできる、まさに人間の代わりを完璧に果たす人工知能』という想像をしている人からすれば、

実際に今使われているAIの機能をしると、何だかしょぼいと思うかもしれない。

 

現在のAIは、何でもできるような汎用性に優れているモノではなく、単機能が優れているモノである。

 

特定のデータセットと、それを処理する特定のアルゴリズムを使って、特定の用途に限って高い効果が出せる。

これが現在のAIの実態であり、真に効果を発揮させるには、使う側のリテラシー向上が欠かせない。

 

AIに出来ることを理解し、どのようにAIを活用するか、まだまだ人間が考える必要があるのだ。

AIを活用するための3つのポイント

①AIが上手く問題を解けるように、課題を因数分解する必要がある。

②無意識に行っている作業手順をAIに適した形に置き換える必要がある。

③単機能を組み合わせることで、出来ることの範囲が広がる。

ブロックチェーンにどう備えるか?

ビットコインが投機的な盛り上がりを見せたこともあり、ブロックチェーン技術に注目が集まっている。

インターネット同様に、ブロックチェーンが、企業経営に革命をもたらす可能性があるのだ。

 

いずれ来る変容に備えて、企業の経営者が備えておくべきポイントが5つある。

①技術について学ぶ姿勢を保つ

技術は圧倒的スピードで進化する。

だからこそ、経営者は、デジタル技術全般に対する理解を深める努力を続ける必要がある。

②中長期のシナリオで考える

変化が激しい現代では、将来を完全に予見することは不可能である。

想定される状況を一定の幅でとらえる必要がある。

③政府を信じない、市場を信じる

もはや、ブロックチェーン技術は政府によってコントロールできない。

顧客目線で、常に変化が起きるタイミングを見定める必要がある。

④業界横断で考える

既存の業界の壁には、もはや意味はない。

業界横断で物事を捉え、他社の力を上手く活用し、新たなビジネスチャンスを勝ち取る発想が求められるようになる。

⑤自らが破壊者となるビジョンを描く

新たなイノベーションへの取り組みを先送りすることで、気が付いたときには手遅れで、多くの企業が崩壊することになる。

この破壊的な技術をチャンスと捉え、新規市場を開拓すべきなのだ。

読後感想

これから来るであろう様々な事象に対して、日本企業はどのように対策を打つべきか?

 

トップコンサルタントたちの解決策は『なるほど!』と納得できるものも多かったです。

 

ただ、本書の構成上の問題だと思うのだけれど、

一つ一つの事象に対する解説、解決策が(割と)あっさりと書かれていて、

正直、もう少し突っ込んだ内容も見てみたいなぁと感じました。

 

まあ、書籍内で合計13個の項目について、

13人のコンサルタントたちが一人一つずつ執筆している関係上、

ある程度あっさりするのは仕方ないですかね。

 

おそらく執筆者は、文字数が決まっている中で、

出来るだけ内容を詰め込もうとして、

そのせいか、各用語に関する説明であったり、

専門用語が多発してしまっている印象を受けました。

 

ようは、AIしかりブロックチェーン技術しかり、

こういった技術について全く知らない人が読んでも、

正直何が書いてあるのか理解できないと思う。

 

まあ、普通にググればいいんですけどね。

そもそも、初学者向けの書籍でもないし。

 

そういう意味では、この書籍は、

『ある程度知識はあるから、問題点と解決策だけを教えてくれよ』

という中級者向けの内容と言えるんじゃないですかね。

 

ただ、中級者であれば、各項目のページ数が少なめなことから、

ちょっと物足りなく感じるかもしれない。

 

ある程度ボリュームが増えてもいいから、

もっとガッツリと内容を詰め込んでほしかったとも思いましたね。

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