本書は、前回記事にした『2022-これから10年、活躍できる人の条件』に引き続き、未来予測について学ぶために読みました。
前回読んだ2022に比べると、今回の『成功のための未来予報』は、かなり噛み砕いた内容で、読みやすくなっています。
その理由は、本書の内容は、高校生に向けて語った講演の内容を、書籍化したものだからです。
未来”予報”というのは、予言のように、未来にそれが起きると妄信的に信じるものではなく、あくまでも参考程度、これをきっかけに自分で考えることが大切だと、著者は言います。
それでは、本書から学んだ内容をまとめます。
会社がなくなる
会社に行かないほうが仕事が進む
ネットが普及し、チャットなどを活用することによって、ネット上で会議ができるようになった。
そのため、会社に出勤して仕事をする必要性が無くなってきている。
ビジネスをスタートするのにお金がかからない
クラウドファンディングを活用すれば、今手元にお金がなくとも、応援者を集めることで、必要なお金が手に入る。
つまり、ネットの世界で、自分のやりたいことを打ち出すことによってお金は集まる。
現代は、会社を作るのにお金がかからないし、ネットで物を売るのもペイパルなどというサービスを使えば、すぐにでもビジネスを始められる。
世界を経済圏で見る
活躍の舞台を日本に限定することは、時代の潮流に逆行しているようなもの。
日本の市場が狭くなっていくのに、その狭い市場に日本人全員が留まろうとすれば、にっちもさっちもいかなくなる。
インターネットには国境がないので、全アジアを対象とした商品作りを考えなければ、ビジネスは上手くいかない。
教育が変わる
いまの学校では、みんな同じことを学び、それを理解できたか、記憶できたかで成績が決まる。
その結果、いける大学や会社が変わってくる。
このような教育を変える必要があると、模索をしているものの、新しい教育方法が見えないことから、現在も相変わらずの授業を繰り返す。
しかし、将来に必要なのは、記憶できる人間でも、正しく理解して言われたとおりにやる人間でもない。
自分で考える力を持ち、そして創造することが出来る人間を育てなければならない。
鎖につながれた象にならない
自分の手足を鎖で縛りつけていたら、自分の才能は磨きようがない。
何故そういう事になるのかというと、その場にとどまるのが心地いいから。
考えなくてすむし、周りも同じようにしている。
変化を求めなくても、とりあえずは生きていける。
しかし、そこには檻も柵も、縛り付けるものは何もない。
今の時代、自分を縛る制約はほとんど無くなってきている。
自分がどんな仕事に就くのか、どんな生き方を選ぶのか、それらを自由に選ぶことが出来る。
時代の流れに逆らって止まるから不安定になる。
真に安定するためには、自分の才能を最大限に活かし続けることで得られる。
まとめ
本書は、冒頭でも説明したとおり、高校生に対して行われた講演の内容であり、難しい表現や、難解な言葉は出てきません。
しかしながら、これからどういう事が起こり得るのか、という事について重要なことが学べます。
2022や本書を読んで、感じたのは、これからの時代はインターネットを抜きにしたビジネスでは、大きく発展することはないのかもしれない、ということ。
インターネットが登場することで、距離や国境がなくなり、どんな場所にいても仕事をすることが可能になったし、どんな場所にいる人にもビジネスを仕掛けることが出来るようになっています。
例えば、本やCDなども、今やkindle等の電子書籍、iTunesといった音楽配信サービスの充実によって、その市場がネット上へと変化させてきている。
だからこそ、これからの時代は、ITスキルがないと仕事にならない、ということに十分なり得ると思いますし、ネットでの広告など、どんどん学ばなければいけない、と感じました。
コメントを残す