『ピーター・ティール』書評~ペイパル・マフィアのボスは何を考えているのか?

どうも、こんにちは!

哲也です。

 

『競争とは負け犬がすることだ』

この言葉を聞いて、いったいどう思うでしょうか?

学校、社会で常に競争にさらされている日本人からすれば、常識はずれの言葉に聞こえるかもしれませんね。

 

この発言をしたのは、米国のシリコンバレーの頂点に立つといわれている男、ピーター・ティール氏です。

ピーター・ティールという名前は、ビジネスマン以外の日本人にとっては、あまり馴染みが無いかもしれません。

 

彼は1998年にオンラインの決済サービス会社『Paypal』を創業した起業家でもあり、

初期のFacebookに50万ドル出資し10億ドルを稼いだ投資家でもあります。

 

また、現トランプ政権の仕掛け人という顔も持っている、

米国では知らない人がいないレベルの起業家・投資家なんです。

 

ティール氏の思考は普通の人には理解できにくく、

徹底した『逆張り思考』で成功したと言われています。

逆張り思考とは、普通とは真逆のことをすることですね。

 

そんな彼の破壊的ともいえる思考を理解することは、

今後ビジネスに取り組む人なら絶対に役立つはず。

 

今回僕が読んだ『ピーター・ティール 世界を手にした反逆の起業家の野望』では、

ピーター・ティール氏の出自、破壊的思考、投資術、戦略に迫っており、

ティール氏を詳しく知らない人なら読んでおくべき書籍だと感じました。

著者情報

著者のトーマス・ラッポルト氏は、起業家・投資家・ジャーナリストとしての顔を持ちます。

同氏は、保険会社アリアンツにてオンライン金融ポータル(サイト)の立ち上げに携わり、その後は複数のネット企業の創業者になった経歴があります。

現在は、シリコンバレーのスタートアップに投資をしたり、ドイツのニュースチャンネルなどに出演しているようです。

読後感想

ティール氏について、ほとんど知識が無い状態で書籍を読んだんですが、

謎に包まれている人物の生い立ちや考えが徐々に分かっていく様子、

それがかなり面白かったです。

 

また、面白いだけじゃなくてかなり勉強になる部分が多く、買ってよかった書籍でした。

 

書籍を読んでいて特に面白いと感じたのが以下の3点です。

①逆張り思考

②投資術

③トランプ政権支持の理由

①逆張り思考

ティール氏が成功した理由でもあり、行動原理でもあるのが『逆張り思考』です。

これはティール氏本人も認めていることで、並外れた結果を出すためには、その他大勢と同じではダメだと発言しています。

逆張りと言っても、単純に普通の人と真逆のことをすればいいわけではない、というのがポイント。

逆張り思考とは『何かに左右されない考え方』のこと。

とはいえ、これにも注意点があって、本当にそれが正しいのか誰にも分からないということです。

 

ようは、

「安易に他人と同じことをするな」

「自分が確信したことについては考えを変えるな」

ということでしょう。

 

確かに、常識はずれの結果を出すためには必要な考え方なんでしょうが、危険でもありますよね。

ガッツリ間違った道を進んでいる可能性もあるわけですから。

他人とは全く異なる行動をするためには『膨大な量の知識や経験に裏付けされている』という条件が加わるのではないか。

と、そう思います。

②投資術

ティール氏の投資術は、世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏の投資と共通している部分が多いです。

例えば、

・投資先を絞り込み、むやみやたらに投資しない

・自分の理解できる業界にだけ投資する

・長期的な視点でみる

・トレンドに流されない

などといったことが挙げられます。

 

バフェット氏とティール氏の違いは、

バフェット氏はテクノロジーに詳しくなく、ティール氏は詳しいということ。

 

バフェット氏はここ数年でアップルに投資するまでは、IT企業への投資は積極的ではありませんでした。

なぜなら、その分野に詳しくないからですね。

逆にいうと、アップルに投資したということは、徐々にIT、テクノロジーの知識を身につけているということでもあるんでしょう。

 

一方、ティール氏はテクノロジー関連の企業に投資先を絞っています。

それはティール氏がテクノロジーに詳しいだけでなく、テクノロジーこそが世界を変えると信じているから。

ティール氏が投資する企業は、例えばイーロン・マスク氏の『スペースX』『テスラ』などの地球規模で影響を与える可能性がある企業だけです。

(普通の投資家はリスクを嫌って投資しない)

 

収益化も確立されていない初期のFacebookに投資することからも分かりますが、

投資においても逆張り思考を実行しているわけです。

③トランプ政権支持の理由

ティール氏は米国大統領選挙の際、シリコンバレーの多くの人がヒラリー・クリントン氏を支持していたのに対して、ドナルド・トランプ氏を支持し、かつ現トランプ大統領に対して1億円以上の寄付を行いました。

なぜトランプ大統領を支持したのか?

その理由はいくつかあるのでしょうが、米国を再びテクノロジー大国にするために必要だったから、でしょう。

 

今現在でも、米国は十分にテクノロジー大国のように見えますが、ティール氏によるとそうではないようです。

ティール氏のいうイノベーションとは『アポロ計画』並みのものです。

 

『アポロ計画』移行のテクノロジーの進歩が阻害されたのは規制のせい。

その規制を取り払うためにも、ティール氏はトランプ大統領を支持し、トランプ大統領の側近に自分の腹心を配属させることに成功しました。

政府をテクノロジー重視にすること。

それこそがティール氏の狙いだというわけですね。

まとめ

ということで、『ピーター・ティール 世界を手にした反逆の起業家の野望』を読んだ感想について書いてきました。

多くの成功者は普通の人とは異なる考え方をしています。

しかし、ピーター・ティール氏ほど徹底している人物は、僕は見たことがありません。

それくらい常識はずれの行動で、常識はずれの結果を出している人物であると感じました。

 

ティール氏の考え方は、簡単には真似できそうにありません。

知能・知識・経験、そのすべてに圧倒的な自信があるからこそ『他に左右されない考え方』が出来るのだと思いますから。

だからこそ、一生懸命勉強する必要があるんだな、と思います。

 

今後も、間違いなく世界に影響を与え続ける人物であることは間違いないと思うので、

ピーター・ティール氏を知らない人、詳しくない人は、

ぜひ本書を読んでみてはいかがでしょうか?




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